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ランドナーに乗って Ⅲ

自転車そして旅… のはずが、全然乗ってねぇ!!

日本縦断の聖地 

ある夏のできごとでした。

1996年9月16日 晴
8月4日に日本最北端 北海道稚内市の宗谷岬を出発し、ランドナーで走り続けること4000km 45日目。血気盛んな19歳の ぐっさん。ついに本土最南端である佐多岬まで残り15kmというところまで来た。この時点で時刻は15:00だから日没まで3時間程度ある。今日にも日本縦断は完走できそうであるが、それが許されない事情がある。佐多町大泊から佐多岬までの一本道である佐多岬ロードパークは自動車専用有料道路であり、自転車は進入禁止である。その情報は旅立つ前から知っていたが、許せない納得いかないという気持ちのまま、ゲートの脇にある漁港の広場でキャンプをする。もう一人、宗谷岬から走ってきた大学生とともにテントを張り、星空を見ながら眠りについた。海に突き出た岬の空は漆黒で、そこには無数の星が浮かび、時折 流れ星が俺の視界を横切る。
1996年9月17日 早朝4:30
まだ真っ暗な闇の中、日本縦断の完走を決めるべく目覚めた。荷物の付いていない軽いランドナーで出発する。閉まっていて係員のいないゲートを乗り越えて、佐多岬ロードパークへ入っていく。日本の最南端という重要な地を私有地化して人力旅行者を心なく阻んでいる者を心から非難したい。真っ暗なワインディングロードで、白線だけをライトで照らしながら白線に沿って走っていく。あまりに暗いので足でしか路面の傾斜は分からない。左は開けた雰囲気だ おそらく海だろう。右はうっそうとしたソテツやフェニックスの森が続いているようだ。猿の声と動く音が聞こえる。ロードパークにはゲートが3つある。入り口と中間地点と最後。激突しないように気を付けて走りたい。スピードが上がる下り坂では特に注意する。難なく2つめのゲートを見つけて乗り越える。そして、北緯31度線を通過した。宗谷岬から緯度にして14度も南下してきたことになる。上り坂の途中のゲートをもう一つ越えて しばらく走ると駐車場らしき場所で道は途絶えた。周りをよく見るとトンネルが見える。それをくぐっていくと自転車で走れそうな道は途絶えた。自転車のライトを外して、そこからは遊歩道を歩いていく。うっそうと茂るソテツの森の中だったり、右左ともに切り立った崖で下から波の音が聞こえる。岬の尾根づたいに歩くこと10分程度だろうか。階段を上ると遊歩道も突き当たり看板が見えた。「本土最南端 佐多岬」 時刻5:10 ついに、日本縦断の完走を果たした。雄叫びを上げて大きく渾身のガッツポーズで喜びを表す。旨の奥底から突き上げる達成感や喜び それを噛みしめて味わう。
しばらくすると空が明るくなってきた。岬の南は水平線が広がる。足下はごつごつした岩の景色にソテツの森が見える。南国ムードが満点な岬だ。空が完全に明るくなった頃、もう一人のサイクリストも岬にたどり着いた。買ってきた缶ジュースで乾杯してお互いに快挙を祝い、労をねぎらう。
岬へ着いたとたんに、今までの疲れがどっと出てきたのか、足下がおぼつかない。すっかり明るくなったロードパークを戻っていく。トロピカルムードが満点なワインディングロードを楽しみながら走っていく。下界に広がる海とソテツの森にハイビスカスの花。サイクリングの醍醐味満点の道でもある。係員がゲートに着く前に走って戻り切った。




なんていう犯罪行為が行われたドラマのあった あの本土最南端 佐多岬(鹿児島県佐多町)の佐多岬ロードパークが、悪名高き いわさ○コーポレーションの経営破綻により放出され町道となり開放された。これで、日本縦断をするサイクリストも安心して、罪を犯すこともなく本土最南端まで人力で走ることができるのだ。俺がこの地に行ったのは11年も前。本当に長い時間がかかった。皮肉にも皆が憎む「不景気」のおかげで こういう結果になってくれた。

ということで GWは鹿児島の佐多岬なんて どうでしょう。鹿児島県は走ると本当に楽しい場所ですよ。薩摩半島側になりますが、指宿や指宿スカイラインも楽しいですね。

尚、ぐっさん。の日本縦断(1996年)の様子、薩摩半島の旅(2005年)は、Blue Randonneur で、ご覧頂けます。



「南日本新聞」より引用

南大隅の佐多岬ロードパーク 26日から無料通行 いわさきが町へ寄付
(04/20 07:44)

南大隅町に寄付されることが決まった佐多岬ロードパークの第1料金所 いわさきコーポレーション(鹿児島市、岩崎芳太郎社長)は、自動車専用有料道路「佐多岬ロードパーク」を25日廃止し、26日付で南大隅町に寄付することを決めた。同町は町道に認定する予定で、同日から無料で人も車も通行できるようになる。
廃止するのは、第1料金所から終点のロードパーク駐車場までの8.2キロ。うち第1料金所から第2料金所までの6キロを寄付する。第2料金所から先の2.2キロと終点の駐車場から先は、佐多岬展望公園として入園料300円。これまでロードパークの通行料は1000円。展望台までの遊歩道は100円必要だった。いわさき側は3月6日に有料道路廃止を国へ申請、4月18日付で許可された。5月の大型連休に間に合うよう準備を進めていたという。いわさき側は03年、経営難を理由にロードパーク休業を打ち出していたが、重要な観光資源であることや一部生活道路として利用されていることから地元が休業の延期を要請。05年3月、当時の佐多町が県などから周辺の土地を取得し同社に譲渡、同社がロードパークの一部を譲ることなどを確認していた。
税所篤朗南大隅町長は「合併前からの念願がかない大変ありがたい。佐多岬は日本の大事な観光資源。今後もいわさき側と協力しながら観光PRに努めたい」と話した。

category: 旅について語る

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#  [2007/04/21 06:13] edit

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