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ランドナーに乗って Ⅲ

自転車そして旅… のはずが、全然乗ってねぇ!!

青い旅路に さようなら 

電車がひっきりなしにやってきては、夕方のサラリーマン達を運んでいく。
都内や千葉県や埼玉県や神奈川県など・・・近郊の行き先ばかりが並ぶ東京駅の在来線ホームの行き先掲示板。夕刻になると、そんな慌ただしい在来線の端にある10番ホームは長距離列車の発着ホーム。列車の行き先には他ホームの近郊に混じって遠い街の地名がぽつぽつと並ぶ。出雲市・浜田、高松、下関、博多、熊本・長崎、長崎・佐世保、西鹿児島、大分、大阪・・・ 旅のロマンをそこに感じさせる。色々な想いの人を乗せて少し特別な雰囲気の発車ベル、電気機関車EF66のぴーっという警笛とともに濃い青い列車はゆっくりと走り出し、闇へと消えていく。

通勤客でごった返す都内を抜けていく。そんなビジネスマン達を車窓から見守りながら駅弁という非日常を感じる旅の飯とビール(俺は当時は子供だから呑まなかったけど 笑) やや薄暗い車内 その雰囲気が旅を実感させる。列車の中に流れる時間は車窓の外の慌ただしい時間の流れとは大きく異なり、遠い街にたどり着くまでもとてつもなく長い時間の流れに乗っている。
そんな都会の雑踏を抜けていくと、夜は更ける。静岡県、愛知県・・・徐々に西へ向かっていき、夜の街、誰もいないホームを通過していくベッドの上から見る小さな車窓。寝ればいいものをワクワクして眠れない俺が居る。
力尽きて眠ってしまっても、早々と目覚めてしまう。時折、発着時の振動が伝わってくるのだ。そんな中で目を覚まして外を見ると明け方には車窓から見える瀬戸内海と朝焼けが美しくモーター音の無く線路の継ぎ目の振動がカタカタンと響く中で線路の音以外何もないうるさいような静かな朝を迎える。ワクワクして再び寝れず寝不足で眠い目をこすりながらも相変わらず車窓から外を楽しむ。
ベッドも片付いて日が昇る頃に、やっと本州の西の果て 下関にたどり着く。機関車のつなぎ替えを終えて関門トンネルの暗闇へ吸い込まれる時、九州人の我々は故郷に帰ってきたことを実感する。九州に入って再び機関車をつなぎ替えて、さらなる旅路へ進んでいく。そして長い旅路の果てに九州の玄関口であり大都会である博多にたどり着いて多くの客とともに我々をおろす。徹夜明けの眠そうな目をこすりながら走るかのような雰囲気を残して、さらなる旅路へと進んでいく列車を見送る。長時間乗っていた列車が走り抜けて見せる背中のマークに何となく寂しい別れを感じる。いつかは、はやぶさで西鹿児島まで行ってみたい。そしてまたいつか乗りたい。そんな憧れや寂しさや充実感を感じながら、博多に降り立った我々を迎えてくれる親戚達との再会と帰郷を楽しむ。

親が転勤族だったし、親の実家が福岡だったので何度か乗ったこともありました。そういうフィールドで、こんな旅の楽しみをいっぱい知ったような気がします。だからこそ、今の俺は旅をしないと生きていけない”旅人”なのかもしれません。

そんな旅ロマンの象徴ともいえるブルートレインも今となってはスピードが遅すぎるものとして扱わざるを得ない。東京を出るのが夕刻なのに九州への到着は昼にもなってしまう。今は何をするにも速さが求められる時代である。俺は遅いものを否定するつもりは一切無い。しかし遅いモノには豪華さや安らぎなど高い付加価値が無いと認められない時代になってきた。そんな中で料金と時間に見合ったアメニティーを実現することはできず、過去の遺物として扱われ、進化が止まってしまった。

出雲・瀬戸がサンライズに置き換わり、みずほが廃止になり、あさかぜが廃止になり、さくらが廃止になり、ビジネス用の急行 銀河も廃止になった。そして、本日を最後に、かつては日本最長の走行距離を誇り西鹿児島(現在は熊本・大分)まで走った富士、はやぶさも廃止となった。東京駅の10番ホームから出発する夜の旅路を象徴するブルートレインは姿を消し去った。
寂しいことであるが、これも必然だと思う。ただ、俺としては長距離列車でゆっくり旅をするというコンセプトは残して欲しかった。そして、時代に合わせた進化をして欲しかった。それは必ずしも高速化とは限らない。差別化して生き残れるような付加価値を感じるような何かを入れて欲しかった。
でも、今の時代の日本に必要とされないのは残念な事実。いつか、生き急いでるこの国の何かが見直された時、別の形で復活して欲しい。そんな再会を切に願いながら、青い旅路にさようなら。

特急はやぶさ・富士
※画像については フォト蔵のコモンクレジットに基づいて掲載しています。

asahi動画の
・寝台特急「富士・はやぶさ」(前編)

・寝台特急「富士・はやぶさ」(後編)
もおすすめです。




 ブルートレインの愛称で親しまれ、14日のダイヤ改正で廃止される寝台特急「富士・はやぶさ」(東京―大分、熊本)。最終日の指定券が10秒で売り切れるなど新幹線「0系」ブームを思わせる人気ぶりだ。「国鉄時代からの看板列車がまた一つ消える……」。牽引(けんいん)する電気機関車「EF66」を運転しているJR西日本の機関士は寂しさを隠せない。一部区間で特別の許可を得て先月末、運転台に同乗し、深夜の山陽路を旅した。
 午前1時過ぎの大阪駅。12両の青い客車がホームに滑り込む。米原駅からの機関士と交代した高崎勲さん(31)は、待ち構えていた数十人のカメラのフラッシュを浴びながら、真剣な表情で運転台に乗り込んだ。そばにいるだけで、安全で快適な運行を心に誓うプロ魂が伝わってくる。ノッチ(加速ハンドル)を上げる。通称「ロクロク」と呼ばれる機関車が引っぱる客車は鉄道ファンらで満席だ。
 三宮、明石……。最高時速110キロで夜のとばりを駆け抜ける。運転台には扇風機が1台だけ。夏は汗だくになってしまうという。複々線の線路ですれ違ったのは貨物列車1本。孤独との闘いだが、前方の線路内に人影が見えるたび、高崎さんの顔が一層引き締まる。終電後の至る所で保線作業が行われているからだ。
 「プッシュー」。ブレーキレバーが引かれ、空気が抜ける音が響く。午前2時12分、姫路駅に停車。機関士はここで交代する。「電車と機関車は、乗用車とトレーラーほど違う。操作は難しいが、自分で動かす感覚がたまらない」と高崎さん。「人と違うことがしたい」と機関士を志願、6年前から〈ブルトレ〉を操る。ブレーキは空気圧で作動する旧式で反応が鈍く、古い客車は振動が伝わりやすい。「『ガタン』という揺れで目を覚ました人も多いはず。いかにスムーズに運転するかが腕の見せ所」と言い切った。
 受験や就職で九州から上京する若者、出張のサラリーマン、土産を抱えて里帰りの家族連れ……。ただの移動手段ではなく、多くの人生の節目に立ち会い、夢や希望を運んだ列車だった。これで東京駅発着のブルートレインは全廃となり、九州から上京する寝台列車も消える。一方、2年後に新大阪から鹿児島中央(鹿児島県)まで直通する新幹線「さくら」が誕生する。“世代交代”を実感した。
 姫路駅を後にする車窓に目をやった。深夜にもかかわらず多くのカーテンが開いている。鉄道ファンらが名残を惜しみ、缶ビール片手に思い出を語り合っているのかもしれないと想像した。ブルトレは乗客の減少で廃止が相次いでいるが、大阪駅発着では「日本海」(大阪―青森)がまだ現役だ。たまにはのんびりした旅もいいかも。「今度、家族で乗ってみよう」と思った。
<富士・はやぶさ>
 2005年から「はやぶさ」と「富士」を併結運転していたが、07年度の乗車率が約4割と低迷。往時はともに、九州での経路が異なるが、東京―西鹿児島(現・鹿児島中央)を結んでいた。昨年12月の廃止発表以降は連日、別れを惜しむファンらが大阪駅や東京駅でカメラを構える。JR西日本によると、「ラストラン」の13日までの指定券は完売。同車両型の箱に入ったバウムクーヘン、沿線名物を盛り込んだ記念弁当などの関連グッズが発売されている。(一部省略)

読売新聞より転載

category: 鉄道

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コメント

富士・はやぶさ・・・とうとう消えちゃいましたね。
yuirinは一度だけ利用した事があります。
夜中に目が覚めて・・・こんなにゆっくり走るのか・・・と思ったことを思い出しました。
鉄道ファンではないけれど、昨日の朝、娘を幼稚園に送る前に近くの踏み切りで
最後の富士を娘と一緒に見送りましたe-263
日豊線だから富士の方ね。
チケット・・・凄かったようですね。
人気のあるブルートレインだしスイッチバックがあったりで
西村京太郎の小説に使われましたよね。
yuirin #.0sBAS9I URL [2009/03/14 14:46] edit

yuirinさん
コメントありがとうございます!
そうそう 九州のわれわれには寝台特急って思い入れのようなものが出ますよね。線路沿いで見かけて おっ って思うこともありますからね。最後の富士を見送ってくれたんですね! ミニyuirinちゃんが乗る機会は無いまま過去のものになってしまうのもさびしいですよね。
長距離列車のロマンそしてサスペンスってことで西村京太郎ですよね。
ぐっさん。 #- URL [2009/03/17 01:56] edit

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